2013年度研究会(第12回~15回)

第15回外国語教育質的研究会

日時:2014年3月29日(土)14:00~17:00
場所:青山学院大学17501教室(17号館5階)

 

1. 研究発表 14:05-15:25

発表者:泉谷律子(京都教育大学大学院生)

題目:Learner's Transform ation in EFL Tutorial Sessions: From an Activity Theory Perspective 
概要:本論文の目的は、EFL教授学習を行っている生徒における話しことばの
領有とそれによる変容を、L.S.ヴィゴツキーにその源流をたどりレオンチェフが
継承した活動理論の枠組みを用いてEFL教授学習の談話を分析し、記述を試みるものである。
研究対象は小学校5年生女子二名、三年生女子一名の集団の八事例の音声データから、活動の
対象性、推進力としての矛盾、認識論と存在論のインターフェイスに焦点をあてて、質的分析が行われた。 
  

2. フィードバックセッション 15:40-17:00
発表者:武田礼子(青山学院大学非常勤講師)
題目:アンケート「英語の授業中にする英語での質問」(自由記述)への
フィードバック
概要:本研究の目的は、大学生が自発的に英語で質問をしないことに着目し、
どのような指導すれば自発的に質問ができるようになるのかを明らかにする
ことである。その一環として、大学生が英語で質問すること対する考えを調査
するために自由記述アンケートも実施する。
本発表の目的は、研究会に参加される皆さんにも、実際に同じアンケートに
回答していただいた後、ご意見・ご感想をいただき、本調査に向けてアンケート
を修正することである。

第14回外国語教育質的研究会

日時:2013年12月21日(土)14:00~17:00
場所:青山学院大学1121教室(11号館2階)

 

1. 研究構想発表  14:05-15:25
発表者:山田雄司(東京大学大学院生)
題目:ティーム・ティーチングによる英語教員の相互変容―英語教育観・実践行動に着目して―
概要:日本人英語教師(JTE)とALTによるティームティーチング(TT)は、
両者の英語教育観が合流する場とみることができる。
本研究の目的は、初めてTTを行う数組のJTE・ALTに着目することで、
両者の英語教育観の変容、さらには実践行動の変容を明らかにすることである。
本発表の目的は、現在修士1年である発表者の修士論文構想を報告することで、
みなさまからご意見をいただき、よりよい計画へとブラッシュアップしていくことである。

 

2. ワークショップ 15:40-17:00
発表者:山本長紀(千葉大学非常勤講師)
題目:質的データ分析ソフトウェアを用いた質的研究:

    ATLAS.tiによる文書、音声、画像、動画の分析
概要:質的データ分析ソフトウェアを用いることで、従来の文書形式のデータ分析に加えて音声、
画像、動画など幅広い形式のデータ分析も可能になる。また録画ソフトなどを利用することで、
分析過程を視覚的に提示できる利点もある。当日はソフトウェアを用いたデータ分析を、
ワークショップ形式で実演する。参加者はAtlas.ti Trial版を事前にインストールしたPCを
持参してください。Atlas.tiシステム要件:Windows XP以降(Mac OS/Linuxは不可)
Atlas.ti Trial版ダウンロードサイト:http://www.atlasti.com/demo.html

第13回外国語教育質的研究会

日時:2013年9月28日(土)14:00~17:00
場所:青山学院大学 14603教室(14号館6階)

 

1. 研究発表1 14:05-15:25

発表者:津田ひろみ(明治大学)

題目:Effects of Group Discussion on Developing Autonomous Learning Attitudes

概要:本発表は、大学リスニングクラスに導入した協働学習、とりわけ
グループ・ディスカッションが学習者の動機づけ、さらに自律的な学習
態度にどのように働きかけるかについて、「気づき」「かかわり」
「発展」という3つの学習段階に分けて検証する。学習者の振り返り記述を、
自律的学習に深く関与するとされるメタ認知の観点から分析し、さらに、
学期末のインタビューによって、振り返り記述では確認できなかった
学習のコンテクスト(学習態度の変化の要因を含む)を明らかにする。


2. 研究発表2 15:40-17:00

発表者:上條武 (立命館大学)

題目: Evaluating Two Students' Reading Strategies: Application
of Learning Logs and Interviews  

概要: 2011年に私は学習ログによる読解ストラテジー評価の研究を行っ
たが、学習ログでは評価できないところをインタビューで補う必要性を
感じた。この振り返りから、2012年に私は学習ログとインタビューによ
る研究を行った。2名の学生を対象に実施され、学習ログはAuerbach
and Paxton(1997)によるモデル、インタビューはMacaro(2001)のフレーム
ワークを使用した。発表では概要と結果/考察について報告をする。

第12回外国語教育質的研究会

日時:2013年6月22日(土)13:00~17:00
場所:青山学院大学 17713(17号館7F)

1. 文献購読 13:00-14:00

Qualitative research in applied linguistics
Chap14 Writing up your research

 

2. 研究発表 14:00-17:00

発表者:山下真有(英会話+スペイン語会話 こと葉・や主宰)
題目:小中学校における英語教育の有用性の考察
概要:小学校および中学校で英語を指導する日本人教員・ALTが、
それぞれの専門的見地から自らが行う英語教育の有用性をどのように
捉えているのかを、非構造化インタビューを通して明らかにすることを
目的とした研究発表である。日々実践されている英語活動や英語教育が
児童・生徒に対して役立つことを「有用」であるとし、「どれだけ・どのように」
役立つものであるかという評価を「有用性」と定義し、この観点からKJ法を
用いて分析・考察を行った。